外傷性脳損傷(TBI)の治療

慢性期の治療例
細胞治療
(間葉系幹細胞移植かんようけいかんさいぼういしょく)

外傷による脳の損傷(TBI)から生じる運動麻痺まひに対する治療を目的にした細胞治療があります。手術により脳の損傷した部位の周辺に注入します。

治療の対象は、受傷から6ヵ月以上経過しており、中等度~重度の運動麻痺まひを有する患者さんとなります。

下記すべての項目にあてはまる場合のみ細胞治療の対象となります。

  • 1

    手・腕または足が麻痺まひしている。
    (運動麻痺まひを有している。)

  • 2

    1の原因は交通事故、転倒またはスポーツ中の事故などにより頭部に強い力が加わり、脳(頭部)へのダメージを受け、脳の組織が傷ついたことである。

  • 3

    脳(頭部)がダメージを受けてから6ヵ月以上経過している。

  • 4

    意思の疎通そつうが取れる。

  • 5

    患者さんご自身で最終的な治療方法を選択し、同意することができる。

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監修国際医療福祉⼤学医学部 脳神経外科学
教授 末廣 栄⼀ 先生