急性期の治療例
受傷直後には⽣命維持および⼆次性脳損傷の予防を⽬的とした治療が⾏われます。
酸素吸⼊や⾎圧の調整により、全⾝の状態を管理します。
損傷の部位、程度によっては脳の保護を⽬的とした、開頭術※1や細胞治療(間葉系幹細胞移植)が⾏われます。脳浮腫の抑制を⽬的とした減圧術※2が⾏われることもあります。
呼吸をしやすくするための介助や胸郭のストレッチが⾏われます。
※1 ⽪膚、頭蓋⾻(ずがいこつ)、硬膜(こうまく)を除去して脳に直接アプローチする⼿術⽅法
※2 開頭術(かいとうじゅつ)により、頭蓋⾻(ずがいこつ)内の圧を減らす⽅法
全⾝の状態が安定したら、寝たきりや関節のこわばりを予防するためのリハビリテーションが⾏われます。
寝返り動作のためのトレーニングや、座位・⽴位を保つ訓練、移動のための動作訓練などが⾏われます。
監修国際医療福祉⼤学医学部 脳神経外科学
教授 末廣 栄⼀ 先生